ストレッチ
『ストレッチ』とは、意図的に筋肉や関節を伸ばす運動のことをいいます。体の柔軟性を高める効果があり、準備運動や整理運動の一環として行なわれています。
また、美しい体型やリラクゼーション効果を得られるなどのメリットもあります。
費用がかからず道具も使用しないので、自分のペースで行なうことができ、簡単・気軽に心地よい刺激を得ることができます。
ストレッチを行なうときのコツ
ストレッチを行なうときに以下のことを意識しながら行なうと、さらに効果的です。
ゆっくりと行なう
反動をつけて筋肉を伸ばす方がいらっしゃいますが、反動をつけると筋肉を傷める可能性があります。反動をつけずに、静かにゆっくりと筋肉を伸ばしましょう。
呼吸を止めない
ゆっくり大きくため息をつくようなイメージで呼吸しましょう。あくまで自然な呼吸で行うことが基本なので、息を止めたり歯を食いしばったりしないでリラックスしましょう。
筋肉の伸びと気持ちよさ感じる
硬くなった筋肉を伸ばすと最初のうちは痛みを感じますが、程よい緊張を感じるところまで、静かにゆっくりと伸ばします。そこまで伸ばしたらすぐには戻さずに、筋肉が伸びて「痛いけど気持ちいい」という感覚を味わってみてください。我慢できないほどの痛みではなく、心地よく我慢できる程度に行なうことが大切です。
先入観にとらわれない
雑誌などに掲載されているストレッチのポーズにこだわる必要はありません。筋肉が伸びている気持ちよさを感じることが大切なので、掲載されているものはあくまでも目安と考えましょう。筋肉の状態や体の柔軟性は人それぞれ違うので、同じ筋肉を伸ばしても、人によってポーズに違いが出るのは当然です。仮に同じようなポーズをとれたとしても、本人に筋肉が伸びている感覚がなければ、あまり意味がありません。他人と比較せず、自分なりのポジションやテクニックで気持ち良く行なうことに意味があります。
ストレッチの効果
障害の予防
日常生活や運動による疲労の蓄積で硬くなった筋肉を伸ばすことで、柔軟性が向上します。それにより関節可動域が広がり、運動能力が向上します。
また、運動前のウォーミングアップとしてストレッチを行なうと、筋肉に刺激を与え体が動かしやすくなり、運動後のクールダウンとしてストレッチを行なうと、疲労を緩和し硬くなった筋肉をほぐします。
運動時に限らず、関節可動域が狭いとケガをしやすくなります。柔軟性を向上させることは、より健康的な日常生活を送ることへとつながります。
筋肉の緊張の緩和
日常生活や運動による疲労の蓄積で硬くなった筋肉を伸ばすことで、柔軟性が向上します。また、凝り固まった肩や腰の筋肉の緊張を緩和し、肩こりや腰痛を改善させます。
血液循環の促進
血液の循環を促進し、リンパの流れを改善します。酸素や栄養を運ぶ血液が筋肉の隅々にいきわたり、疲労物質が取り除かれ、筋肉の再生が促されて疲労回復を助け、治癒能力を向上させます。
老化予防
筋肉に刺激を与えると、肉体的、精神的な緊張が解消されて心身の活力が高まり、疲労回復へとつながります。筋肉はもちろん脳への血行が促進され、リラックス効果が得られるとともに、気分もリフレッシュできます。
適応症状
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骨格・筋肉系
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頭痛、頚部痛、肩凝り、肩の痛み、五十肩、腕の痛み、腕・手のしびれ、腰痛、椎間板ヘルニア、坐骨神経痛、股関節の痛み、膝の痛み、その他の神経痛、関節痛、筋肉痛 など
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内臓系
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内臓の機能低下、便秘・下痢、精力減退、生理不順・生理痛、冷え性、更年期障害、不眠、免疫力の低下、自律神経失調症 など
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